古い論文

古い論文を見直していると、興味深いものが出くわすことがあります。
「緊張した筋肉は結果である。サブラクセイション(※下記参照)は症状である。症状は結果である。」
「内部からおきた刺激も同様にひどく身体に影響を与える。不安、怒り、憤怒、嫉妬あるいは喜びまでも生理学に劇的な影響を及ぼす内部からの刺激である。」
と、18年前のBESTというカイロプラクティック技術の論文に、書かれてありました。前の文はまさにアクティベータ・メソッドの基本的な考え方です。
ケアの途中で「脚の長さを比べているのですか?」と質問されることがあります。アクティベータ・メソッドは、脚の長さを見ているのではなく、脚の筋肉の緊張度、そしてその変化を見ているのです。後ろの文は、まさしく心身条件反射療法の考え方です。
1895年にカイロプラクティックが始められ、数々の技術が生まれては消えていきました。しかし、カイロプラクティックの原理・原則に忠実な技術は、時代が変わってもしっかりと受け継がれていくものなんだと感じました。
※サブラクセイション・・・「神経のはたらき」にトラブルが起きている箇所。日本語に直訳すると、「亜脱臼」といいますので、「骨のズレ」というような間違った使われ方のもとになったかもしれません。正式にはカイロプラクティック・サブラクセイションと呼びます。