肩こり

70代の女性が、強い 肩こりと頭痛、膝痛と腰痛を訴えて来院されました。これらの症状は以前より続いていたが、この1ヶ月間が特にひどいということでした。
彼女は毎日のように、整骨院で電気治療とマッサージを受けているそうで、「この肩こりがとれないと頭痛はとれない。これからはお灸もしましょう。」と言われたそうです。
「確かにあなたの頭痛は、筋肉の緊張から引き起こされるものでしょう。しかし、何故筋肉が緊張を起こしているのか?何がそれだけひどい肩こりをもたらしているのか?それを解決しなければ、原因を取り除いたことにはならないですよ。」と、説明しました。
これからおこなうケアに、彼女は快く同意してくれましたので、理学的検査からおこなうことにしました。
首は左右に向くことが困難で、両方の肩甲骨の間はカチカチで、両方の肩は盛り上がってしまうほどの懲りようでした。c-3000コンピュータ・サーモグラフィでは、頚部に大きな反応を示していました。
アクティベータ・メソッドでケアを進めていくと、先程まで盛り上がっていた背中や肩の筋肉は、みるみるうちに柔らかくなり、背中は平らになりました。
凝り固まった筋肉を、叩いたり揉んだりしなくても、筋肉がほぐれていくことに、たいそう不思議がっておられました。
ケアの直後、左右に向きにくかった首はスムースに動くようになり、肩こりも軽減して身体が軽くなったと喜んでおられました。
「肩・首のコリ」や「猫背」、「姿勢の悪さ」などは、結果でしかありません。その結果に対してケアをおこなうのではなく、「どうしてそのようになったのか?」「何がそうさせているのか?」と、「原因」に対してケアをおこなうことがカイロプラクティックの本道です。