2007.07.06 カテゴリ：ブログ

テクニック

「カイロプラクティック」と、いうと、「背骨や骨盤がズレて脊髄神経を圧迫しているところを手によって矯正し、健康を回復させる治療法だ。」そして、「それこそがカイロプラクティック」だとおっしゃる方が多くみられます。
日本ではカイロプラクティックの技術（テクニック）だけが取りだたされて、何のためにその技術を使うのかは、二の次になってしまっています。「関節をボキッと動かさなければ、カイロプラクティックではない。」と言い切る先生もいらっしゃいます。しかし、本当にそうなんでしょうか？
背骨を動かすことは出来るのでしょうか？1994年の研究では、第２腰椎に対してアクティベータでの矯正で、0.5～1.6?の後方から前方への移動が観察されました。一方、第4腰椎への手による矯正では1.1?の移動が確認されたということです。（ANJのＨＰより抜粋）
この研究は。「アクティベータ器」と「従来の手による矯正」とに違いはみられるのかというものでした。どちらに効果があったというのではありません。ましてや、どちらのテクニックが優れているのかと、優劣をつける研究ではありません。
カイロプラクターがおこなうべきことは、様々な症状で苦しんでおられる方の状態に合わせて、最も適切な方法でカイロプラクティックをおこなって回復させることであり、100種類以上あるといわれるカイロプラクティック・テクニックに優劣をつけることではないと思います。