パニック障害

30代の女性が、「突然、トイレの中で不安に襲われて動けなくなった。」と来院されました。胸のどきどきが止まないので、ご主人に付き添われて病院へいかれました。診察を受けると、「パニック障害ですね。」とのこと。

以前は不安神経症といわれていましたが、薬がよく効くこと、カフェインや炭酸ガスなどの投与でパニック発作が誘発されうること、睡眠中に起こる発作は怖い夢を見ている時ではないこと、といった知見が基礎となってパニック障害といわれるようになりました。

主な症状は激しい不安です。あらわしようのない身体の底からわきあがる理由のない不安と、さまざま不安の身体的症状からなるパニック発作が急性期の中心症状です。( Yahoo!ヘルスケアより参照)

先ずはアクティベータ・メソッドによるカイロプラクティック・ケアで「神経のはたらき」を整えて、「からだ」側から上手に働くことができるように調整していきました。

そして、心身条件反射療法で「どういったことが症状と関連しているのか?」と、「こころ」側から分析と調整をおこなおうと試みましたが、「感情」や「パターン分析」など、どれも確実に「原因」を捉えることができませんでした。

そこで、心身条件反射療法の「ブレインマップ」による「からだ」側からの治療に切り替えました。分析をおこなうと、数カ所に反応がみられましたので、イメージング+丹田による調整をおこなって帰っていただきました。

再び来院されたときに、「先日の治療以来、不安感が全くなくなりました。またなるのではないかという恐怖感もありません。」との嬉しい報告でした。

その日の分析では、ブレインマップでの反応はみられませんでしたが、中国医学の「経絡」に反応しましたので、三焦経の井穴と合穴を使った振動刺激による調整をおこないました。

不安や緊張が強い患者さまには、ダイレクトに「こころ」側からの調整をおこなうよりも、「からだ」側から調整を始めた方が、心理的にも穏やかな気持ちで治療に望めるようです。とても良い経験をさせていただきました。