膝のケガとこころ

メンテナンス・ケアで来院されている60代女性から、1週間前に膝を強く打ちつけてから、なかなか痛みが引かないという相談を受けました。
整形外科では「脛骨を骨折している。」という診断が出ていたのですが、松葉杖だけでギプス固定はされていませんでした。???です。
歩いたり座ったりなどの日常生活では痛みはないのですが、お皿の下のスネを押さえると鈍い痛みがあるということでした。
通常、カイロプラクティックでは骨折している箇所に調整を加えることはしません。今回のケースは骨折に対するものではなく、その箇所に関連することへのケアです。
アクティベータのメソッドに従って、骨盤や膝に関わる筋肉をコントロールしている神経に対してケアをおこないました。その直後、スネを押さえると先程よりは軽減していました。
この痛みにメンタル的な要素が関わっているように感じられたので、心身条件反射療法を使うことへの説明をおこなって、快く了解していただいたので分析・評価をおこないました。
検査では「数日前の息子さんとの関係」という情報が得られました。そのことを伝えると、「息子が海外旅行から帰ってきているのに、無事に帰ってきたという連絡がない。」とのことでした。
そのことに対して、考え方のパターンを切り替えるようにケアをおこないました。そして、スネを押してみると、全く痛みがなくなっていました。
母親の息子さんへの「心配」が、身体に「緊張パターン」を生じさせていたようで、そのことがスネの痛みを長引かせていたようでした。
その後、整形外科での検査では「骨折は治っている」とのことでしたが、そんなに早く骨折が治るものでしょうか?今でも本当に骨折していたのかは疑問が残っています。