遺伝だから仕方がない?    

WOWOWで放送中のドラマ CSI 11の裁判の中で

「凶悪になるという特殊な遺伝子を持っているために犯罪を犯した。これは仕方のないことだ」と訴える被告人に対して、

犯罪学の権威ラングストン教授(ローレンス・フィッシュバーン)が言った言葉が印象的でした。

「遺伝子は宿命ではない。自分の行動は自分の責任だ。

同じ遺伝子を持っていたとしても、犯罪を犯す人もいれば、そうでない人もいる。」

人生でおこることすべてが遺伝子のDNAに書かれているという考えの基に、遺伝子工学が発展してきました。

劇中、ラングストン教授はそれを真っ向から否定したところに興味を惹かれました。

世界的に著名なアメリカの細胞生物学者 ブルース・リプトン博士も、

「遺伝子というものは設計図にしかすぎません。

意識や環境が細胞をコントロールし、遺伝子のふるまいを変える。」と言っています。

アルバート・アインシュタイン医科大学教授 新谷弘実先生も著書の中で、

病気の大半は遺伝子よりも習慣に原因があると言っています。

病気になるには、食生活、食べ方、生活習慣の乱れが原因である。

 略

中高年になって、親と同じ病気をする人はとてもたくさんいます。

糖尿病、高血圧、心臓病、そして、ガン。

そうしたときに

「親もガンだったから仕方がないよ。うちはガンの家系なんだよ。」

という人がいますが、そんなことはありません。

遺伝的要素がゼロだとはいいませんが、

最大の原因は、親が病気になった原因である「習慣」を受け継いでいることにあります。

子供は育った家庭の「習慣」を無意識のうちに刷り込まれて育ちます。

食べ物の好み、調理法、生活のスタイル、価値観などは家庭によってそれぞれ違いますが、同じ家で育った親と子ではとてもよく似ています。

つまり、子供が親と同じ病気を発症しやすいのは、遺伝子として病気を受け継いだからではなく、

病気の原因となった生活習慣を受け継いだ結果なのです。

と、著書で指摘されています。

心身条件反射療法の創始者 保井 志之DCは、感じ方の習慣による脳の誤作動が、病気の原因であると言われます。

これは、「遺伝だから仕方がない。」とあきらめていらした方々に朗報ですね!!