報道の仕方

梅雨に入って湿度の高くじめじめした中で、日本人として嬉しいニュースが飛び込んできました。アメリカの国際ピアノコンクールで、辻井伸行さんが日本人として始めて優勝されたとのことでした。
最近、暗いニュースや嫌なニュースが多かった中で、久しぶりに心暖まるニュースでした。しかし、個人的にはどうしても気になることがありました。マスコミは「全盲」という言葉を強く報道していることです。
私自身が眼にトラブルを抱えていることもあり、眼の障害に対して過敏になっているのかもしれませんが、今日の記者会見での質問にはあきれかえりました。
記  者:「もし、1日だけ目が見えるとしたら、何を見たいですか?」
辻井さん:「両親の顔を見たいです。」
デリカシーのない「心をえぐるような」質問に対して、よく答えられたと感心しました。彼は、「全盲のピアニスト」だから優勝できたのではないはずです。
「ハンディキャップを乗り越えて、他人ができないことを成し遂げた。」と、いうことに賞賛を送るのは理解できますが、今のマスコミの報道が残念でなりません。