大脳

精神的ストレスが、胃腸のトラブルを引き起こすということはよく知られています。今日は、そのメカニズムについてのお話しです。
精神的ストレスは大脳が感じています。大脳に過剰なストレスがかかると、視床下部に信号が送られます。次に視床下部から副腎にその信号が伝わると、抗ストレスホルモンであるステロイドホルモンが体内に分泌されます。
ステロイドホルモンは免疫の要である胸腺を萎縮させて、リンパ球の成熟を妨げます。それに加えて、血液中でリンパ球を破壊し、免疫機能全体を抑制しようとします。
以上が精神的ストレスが身体に与える影響です。精神的ストレスは大脳が感じていますから、やっかいですね。人間と動物との最大の違いは、大脳の大きさです。
大脳は知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高レベルな活動を行っています。人間はこの大脳が他の生物に比べ非常に大きく、そのため他の生物にはない複雑な思考を持つことができます。
私たちは「言語」などを利用した「自分の意志」を正確に伝える高度なコミュニケーション能力を持っています。個々人が、それぞれの考え方を持っています。
自分の考え方を他人に押しつけたり、他人の考え方を上手に受け入れられなかったりと、それぞれの思考パターンがあります。これが個性でもあり、個人の性格になります。
柔らかい頭(思考パターン)を持つことで、随分と楽になるものです。「ゆとり」を持った生活を送りたいものですね。