心から身体への影響

昨日、一昨日と福岡で開催された心身条件反射療法の研究会に参加してきました。上級者のみ出席が許された特別研究会で、少人数の精鋭が集まりました。当院でも、早速今日からの臨床に取り入れて、患者さまからは喜びの声をいただいています。

さて、今日ご紹介する症例は、週末に来院されたバドミントン選手の右股関節痛です。練習の際に捻ったようで、右のお尻から太腿にかけて痛みがあって、体重を乗せて股関節を捻ると痛みが増強するとのこと。

アクティベータ・メソッドカイロプラクティック・ケアをおこなった後で、先程の痛む姿勢をとっていただいても、ほとんど痛みはなくなっていましたが、確認のために本日に再来院していただきました。

  私  「その後いかがですか?」

患者さま 「股関節は大丈夫なんですが、ストレッチをして背中を痛めました。」

  私  「何がその痛みの原因になっているのかを調べてみましょう。」

患者さま 「筋肉を強く伸ばしたからですか?」 

と、このようなやりとりがありました。

テレビや雑誌でもストレッチが推奨されていますが、どの筋肉をどの程度ストレッチさせると良いのか?は人それぞれ違います。筋肉のセンサーに刺激を与えて、緊張を取り除くことで血流の改善をおこなうことが目的のようですが、なぜその筋肉が緊張しているのか?は考えられていません。

筋疲労やオーバーユースなどという声もありますが、心身条件反射療法では自分のおかれている環境に如何に適応できるかが、鍵になると考えています。心身条件反射療法にはハード(身体)面とソフト(こころ)面の関係性から、この如何に適応するのか?ということを考えていきます。

「これまでの医療はハード面ばかりのアプローチでしたが、健康の本質はソフト面です。」と、創始者 保井先生は研究会で良く話されます。

例えば、サッカーでのケガや捻挫などは、その時の状況をイメージしただけで身体は反応しますし、交通事故で首を痛めて何年も回復しないような方には、事故の音を思いだしても身体に顕著な反応を示します。これがソフト面が及ぼすハード面への影響です。

スポーツマンは、メンタルが重要な要素を占めることは体感されてらっしゃることでしょう。心身条件反射療法をおこなう治療室は、以下のサイトで検索が可能です。お近くの治療室に是非一度ご相談下さい。

心身条件反射療法協会 のホームページ