排卵痛

関西では「東大寺修二会のお水取りが終わるまでは、まだまだ暖かくならない。」といわれています。我が家の梅の木も満開で、良い香りを楽しませてくれています。そこまで春が来ている感じですね。

さて、今日は40代女性の排卵痛の症例をご紹介させていただきます。彼女はカイロプラクティック受療歴も長く、当院の心身条件反射療法にも理解の深い患者さまのお一人です。

今日の体調をお伺いすると、「お腹が痛いんです。たぶん排卵痛かと・・・」とのこと。排卵痛とは、排卵時に卵胞に卵胞液が充満して圧迫されることで、排卵痛になる場合があります。痛みの強さも、痛みの場所も個人差があって、卵巣付近、腰、足の付け根などが痛むことがあります。

原因は、黄体による卵巣の腫れと女性ホルモンの影響で、腸の動きが悪くなって、お腹が張りやすくなるのではないかと考えられています。病院での治療については、排卵痛はそもそも「病気」ではないと考えていますから、多少お腹が痛くなる程度ならば、必ずしも治療が必要だと考えていません。

毎月のように強い痛みが出たり、たびたび卵巣出血になるような場合には、低用量ピルで排卵を止めて、症状が改善するか経過をみていきます。卵巣出血で血が止まらず、お腹の中に血液がたまってきているような場合には、手術で卵巣を確認し、出血部分を止血することもあるようです。

当院では、治療前の検査としてコンピュータ・サーモグラフィTyTron C-3000で背中の温度を計測し、自律神経のはたらきをモニターしています。すると、彼女の腰と背中のつなぎ付近には大きな異常がみられました。

この付近は、臨床的に副腎や生殖器系にも関連する箇所で、月経にも影響を及ぼすことが多くみられます。アクティベータ・メソッドによる穏やかなカイロプラクティック・ケアで脳・神経系のはたらきを調整を終えて、心身条件反射療法による分析をおこないました。

心身条件反射療法の独特の技法である言語神経反射による筋肉抵抗検査から、経絡による治療が必要と導き出されましたので、経絡の分析をおこないました。

陽経→足→胆経→左 と順番に治療ポイントを絞って、井合穴を用いた振動刺激を加えると、彼女のお腹の痛みはどこかにいってしまったようでした。

治療後のコンピュータ・サーモグラフィTyTron C-3000検査でもまったく異常は見られませんでしたので、次回の予約を入れて笑顔で家路につかれました。

通常のカイロプラクティックではカバーできないような症状は、心身条件反射療法で補うことができますので、幅広い方々にたいへん喜ばれています。お困りのことがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。