一切唯心造

12月にはいって、ようやく寒くなったという感じですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?「急な寒さで身体が付いてこない。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな時は、迷わずにお電話くださいませ。

さて今日は、「ふっと心がかるくなる 禅の言葉」より、「一切唯心造」をご紹介させていただきます。

一切唯心造 (いっさいゆいしんぞう) 清も濁もすべては心がつくりだすもの

私たちの周囲のあらゆる存在の現象は「心」の働きであり、すべては「心」がつくりだしたにすぎないという意味です。西洋哲学にも「唯心論」があり、心を「脳」に置きかえて同じようなことを言っている学者もいます。

仏教では「世界は心がつくりだすもの」として、心が濁っていればどんなに美しいものも濁って映り、清い世界は清い心にしかあらわれないと言い切ります。

江戸中期に生きた臨済宗の高僧、白隠(はくいん)の逸話があります。

あるとき若い武士に「地獄の有無」を問われた白隠は、やにわに武士をにらみつけ、「武士のくせにいまさら地獄の有無を問うとは呆れ果てた。不忠の臣、腰抜け侍!」と、口を極めて罵倒し始めました。

あまりの屈辱に耐えかねた武士が刀に手をかけ、鬼の形相で白隠に斬りかかろうとした瞬間、白隠は「そこが地獄よ!」と一喝します。

我に返った武士が「地獄の所在、しかとわかりました。」と平伏すと、白隠はにっこり笑い、「そこが極楽よ。」と言ったということです。

地獄も極楽も私たちの心の中にあり、心がつくりだすものにほかなりません。すべてはあなたの心のあらわれ。だからこそ心を清く保つことです。

心身条件反射療法を勉強して、多くのことに気付かせていただきました。中でも、心身一如という「心と身体は一体である。」ということ。医聖ヒポクラテスも考え方が人をつくると信じていたそうです。

ヒポクラテスは心と身体はお互いに模倣しあって、一方に影響を与えるものは、もう一方にも影響を及ぼすと考えていたといいます。心身条件反射療法は、まさしくこの考え方で身体を回復させるお手伝いをさせていただきます。