好事不如無

ここ数日、朝晩の冷えが強くなってきました大阪柏原市です。気温の変化が大きくなってくると、肩こりや腰痛を訴える方が多くなります。ご自宅でできる健康法は、ぬるめのお風呂でゆっくり浸かることです。

一日頑張った脳・神経系の疲れを、お風呂でリセットして上げましょう。詳しい入り方は遠慮なくお尋ね下さいませ。

さて今日は、「ふっと心がかるくなる 禅の言葉」より、「好事不如無」をご紹介させていただきます。

好事不如無  (こうじもなきにしかず)   煩悩を産む「よいこと」なら、ないほうがいい

希望の会社に就職できた、心底惚れた相手と結婚した、健康診断がみんな「A」だった、宝くじに当たった・・・・なんて、人生には嬉しくなる出来事がたくさんあったほうがいいですね。これはごく当たり前の感覚です。

でも、そうかな? と待ったをかけるのがこの禅語。「好事(よいこと)もないにこしたことはないのだよ」というのです。

好事があれば、「よかった、うれしかった」と、とらわれの心が起こります。そして更に好事が増えることを求めてしまいます。競馬でたまたま大穴馬券を当ててやめられなくなってしまうのも、そうした執着が生じるから。

するとまた好事があっても、もう小さな喜びでは満足出来なくなってしまうでしょう。

「もっといいことはないか」と心がウロウロし始めると、好事が起きない人生がつまらなく思えてきます。いいことなんてありゃしない、人生くだらない・・・そんな風に思い始める頃には、自分で人生を台無しにしてしまいます。

「どんなによいことでも、それに心がとらわれ、煩悩や妄想のもとになるなら、むしろないほうがよい」。日常の戒めとして覚えておきたい禅語です。

心身条件反射療法の感情チャートには、「喜び」「楽しみ」「愛情」「解放」「自信」「勝利」など、世間では肯定的といわれる感情が並べられています。これらもその度合い過ぎると、ストレスになり得ることがあります。

「何事にもほどほどが良い。」「足るを知る。」・・・わかってはいるんですけどねぇ(^_^;)