行住坐臥

「秋も深まりましたねぇ。」なんて到底あてはまらない暑さで、11月が始まりました。日中は半袖で十分なぐらいの温度で、太陽が沈むと冷やっと感じるこんな時は、体温調節に気をつけたいですね。

先日からは、鼻をグズグズならしたり、ノドの痛みを訴える患者さまが少なくありません。こんな時にカイロプラクティックは、免疫力を高めるお手伝いをさせていただきます。急な症状でお困りの方は、お電話にてご相談下さいませ。

さて今日は、「ふっと心がかるくなる 禅の言葉」より、「行住坐臥」をご紹介させていただきます。

行住坐臥(ぎょうじゅうざが) 日常の立ち居振る舞いが心を育てる

電車の中や公共の場での若者の行儀の悪さがよく取りざたされます。脚を広げて二人分の座席を占領したり、路上にタバコの吸い殻やお菓子の袋をポイポイ捨てたり・・・・。

大人もまた、普段の行動に恥じることのない人は少ないでしょう。

「行住坐臥」とは、行き来、起き伏しの日常のふるまいのこと。この行・住・坐・臥を、四つの「威儀」といいます。このことばを禅で尊重するのは、日常生活の立ち居振る舞い、すべての行動に規律と作法を忘れるなということなのです。

禅宗では、起きて顔を洗うこと、食事をいただくこと、歩くこと、坐ること、日常生活のすべてが修行であり、日常生活の中にのみ仏法は存在していると考えます。非日常的な荒行や難行から仏の道が開けるわけではないのです。

日常のことばにもなっている「威儀を正す」とは、自分の行動を振り返り、礼儀や作法にかなった立ち居振る舞いや行動をすることです。

これは言いかえれば、「美しい生き方をしなさい」ということ。

行儀の悪い、だらしない日常生活からは、けっして美しい人生は手に入りません。時には自分の「行住坐臥」を振り返り、威儀を正す努力も必要です。

通勤で電車を使っていた15年ほど前、電車の座席は譲り合って座ったものでした。ところが今はどうでしょう?老いも若きも、自分だけのことしか考えずに座っているようです。「思いやりの心」は何処かにいってしまったのでしょうか?まずは、自分から気をつけたいと思います。