「旬の食材」 柿

先日、自身の健康管理で、奈良県五條市の「一峰カイロプラクティック」へ行ってきました。一峰先生のところまでは、車でおよそ45分ほどなので、好きなJAZZを聴きながらのご機嫌ドライブでした。

五條市といえば柿が有名で、道の両側には柿の木がずらりと並んでいます。小さな小屋に柿が並べられていて、あちらこちらに無人販売の小屋があります。値段も安く、味も格別です。ということで、今日ご紹介する「旬の食材」は柿です。

飛鳥時代の「新撰姓氏録(しんせんしょうじろく)」に、「柿本人麻呂の庭には柿の木があった。」という記録があるので、柿の日本伝来は相当古いのでしょう。

柿の学名は「Diospyros Kaki」といいます。「Dios」は「神からの」、「pyros」は「贈り物」というギリシャ語だそうです。「神からの贈り物」なんて、素敵な名前ですね。

柿の実は昔から二日酔いに良いといわれていますが、それは、豊富に含まれるカリウムによる利尿作用の効果でしょう。果肉には糖、タンニン、ペクチン、ビタミンA、ビタミンCが含まれていて、ビタミンCはリンゴの500倍あります。

タンニンは血管をしなやかに強くする効果があるので、昔から高血圧や脳卒中の予防・改善に良いとされてきました。しかし、生の柿は「身体を冷やす作用」が強いので、発熱や二日酔いには良いのですが、食べ過ぎは腹痛や下痢に注意が必要です。

ところが干し柿にすると、太陽の熱をいっぱい含んでいるために「冷やす作用」はなくなって、漢方でも「体力を補い、胃腸を丈夫にし、咳や痰を癒し、喀血を止めて、二日酔いに効く」という優れものに変化します。