実はゆがまない?!骨盤メンテナンス大作戦

週末、大阪で開催された「AMI公認 アクティベータ・メソッド・セミナー」にスタッフとして参加してきました。今回は初めて参加される受講生が多く、ベーシッククラスはかなりの賑わいでした。

今年、ブラジルで開催された世界カイロプラクティック大会の論文で、アクティベータ・メソッドによる研究論文が、上位5位の中で2位、3位、5位と受賞したと報告がありました。

それらの研究内容は、痛みや高血圧の症例に対して、アクティベータ・メソッドが有効であるという内容だったようです。日本からもそのような研究ができると良いですね。

さて、セミナー2日目の日曜日の朝、TBS系列の健康情報番組「カラダのキモチ」で、実に興味深い番組が放送されました。題して「実はゆがまない?!骨盤メンテナンス大作戦」でした。

健康雑誌や健康番組で、「骨がズレる。」や「骨盤が歪む。」など、いかにも最もらしい言葉で、読者や視聴者の不安をあおる傾向が見られます。

番組の中で、船山 敦先生(医学博士、慶應義塾大学病院整形外科)は、「骨盤そのものは硬い骨なので、ゆがんだり変形したりしない」といいました。

番組中、立った姿勢でレントゲン撮影すると、左右どちらかに骨盤が傾いているのですが、仰向けで寝た状態でレントゲン撮影すると、左右の傾きはみられませんでした。

これは立ち方に問題があるためで、重心が移動したために傾いてしまっているんです。私たちは骨で身体を支えているのではなく、筋肉で骨を支えています。それらの筋肉の使い方で、右にも左にも身体は傾こうとします。

さすが、慶應義塾大学病院整形外科の先生っ!物事の本質を見事に突いてくれました。こういったことを、どんどんマスコミで伝えていて欲しいものです。

筋肉をコントロールしているのは脳・神経系ですから、「神経のはたらき」を調整することで身体を上手に支えることができるわけです。これが、神経のはたらきに着目したカイロプラクティックです。

アクティベータ・メソッドでは、「骨のズレ」や「骨盤の歪み」を症状の原因としてみるのではなく、「脳・神経系の誤作動によってもたらされた結果である。」と、説明します。

このようなアクティベータ・メソッドをおこなう認定カイロプラクターは全国で60名ほどで、まだまだ少数です。関西にも多くの認定者が誕生することで、カラダの不調で悩んでらっしゃる多くの患者さまが、アクティベータ・メソッドの恩恵を受けられることを願います。