現実を受け入れる

昨日、心身条件反射療法研究会のご案内が送られて来ました。東日本大震災で被災された方々へのお見舞いと、残念にも亡くなられた方々へのお悔やみの言葉がありました。

研究会の受講料金から、会場費などの経費を差し引いたすべてを赤十字社に寄付するという旨も書かれてありました。僕も研究会に参加して、一人の臨床家、また人としてできることから始めようと思います。

さて、心身条件反射療法で、心の感じ方である「パターン分析」をおこなうと、さまざまな感じ方があるものだと思うことがあります。たとえば、「嫌悪」や「不信」などの否定的な感情に反応する方があります。

このとき「そんな感情は、本当の自分ではありません。」という言葉をよく聞きます。「現実の自分」とは「気に入らない自分」であり、「本当の自分」とは「気に入ってる自分」という考え方もできます。

心身条件反射療法では、「どういったことが、お悩みの症状とリンクしているのか?」と、神経反射による検査をおこないますので、このように「気に入らない自分」に反応を示すことがあります。

「気に入らない自分」を認めずに放棄しようとしても、取り囲む現実は変わりません。それどころか、その現実を変える努力を怠ってしまうので、益々悪化させることも考えられます。

「ポジティブ・シンキング」や「プラス思考」を実行しようとしても、自分自身を受け入れてからでないと、かえってそれがストレスになることがあります。

これをコンピュータに例えると、Windows95のOSに、最新版のソフトをインストールするようなもので、先ずはOSのアップデートが必要なのと同じですね。