脳を鍛える!

脳をより効果的にはたらかせるためには、常日頃からの「トレーニング」が大切です。この「レーニングは、筋肉を鍛えるようなものではなく、目・耳・皮膚などの五感を通じて「刺激をインプットする」というトレーニングです。

好奇心を失ったり、考えることを止めてしまえば、脳はどんどん老化して衰えていく性質があります。そういう意味では、筋肉も脳も同じだといえるかもしれません。

では、脳のどこを?どのように?トレーニングすれば効果的なのでしょうか?脳には視覚野、聴覚野、運動野、連合野など、いろいろな部分に分かれて働きを分担しています。

脳の中でも最も総合的な役目をするのが「前頭連合野」で、物音や会話、匂い、色や明るさ、かたち、感触など、それぞれの感覚器官からインプットされた情報を、前頭連合野で「何をすべきか?」と判断が下されます。

この前頭連合野が「脳の司令塔」ということができます。この司令塔を鍛えることで、それに関連する他の部分も自ずと鍛えられていきます。

その鍛え方は・・・

・簡単な読み書きや計算をする
・手や指を使って作業する
・適度な運動をする
・よくかんで食事を楽しむ
・人とのコミュニケーションを楽しむ

つまり、当たり前の生活の中にこそ、脳を鍛える方法があるということです。脳は使えば使うほど、処理することのできる情報が増えていきます。

専門的には、その領域内の神経ニューロンがより強固なものになって、処理能力がアップするということです。人付き合いが大きくなれば、そのネットワークが大きくなることと似ています。

これを「脳の可塑性」といいます。「脳の可塑性」には年齢の制限がありませんから、いくつになっても使うことによって脳は変化し、逆に使わないとどんどん衰えてゆきます。いくつになっても成長したいものですね。