続 坐骨神経痛への心身条件反射療法

先週の寒さが嘘のように、日中はポカポカ陽気で過ごしやすいですね。陽が落ちると寒さが堪えますので、皆さまお風邪など召されませんように、お気を付け下さいませ。

さて、右のお尻から太腿の裏、そしてふくらはぎの痛みをがあり、病院にて「坐骨神経痛」の診断を受けられて来院された、30代女性の症例の続きです。

ハード(肉体)面に関しては、アクティベータ・メソッドによるカイロプラクティック・ケアをおこなっていましたが、効果が持続できないことと、症状が繰り返されることから、心身条件反射療法のケアが必要のようでした。

術 者 「お尻から右脚にかけての痛みを、イメージで強く感じてみてください。」

患者さま「・・・・・・ハイ。」

このとき、心身条件反射療法による神経反射を使った検査をおこなうと、見事な陽性反応が見られましたので、何らかのストレス要因が、脳に無意識的に学習記憶されて、ソフト(精神)面が「坐骨神経痛」を起こしたと考えられます。

感情チャートからは、否定的感情→社会的→「嫌悪」、パターンチャートからは、分野→「仕事関係」という2つのキーワードが得られました。そのことを患者さまに伝えると、特定の人に対して思い当たることがあるとのこと。

しかし、その方をイメージしていただいても、神経反射の検査では影響していないという結果が・・・
5人の同僚はがいるとのことなので、一人ずつイメージしていただきながら検査をおこなうと、3人目の同僚に反応を示しました。

術 者 「3人目の方が影響しているようですね。」

患者さま「その方に嫌な感じはないんですけどねぇ。」

常日頃よりストレスに感じていることは、意識の下で感じていることですが、自分では気がつかない無意識でのストレスが、症状とリンクしていることが多くみられています。

そのことをお話しして、より深い検査と分析をすすめていくと、3人目の方は「仕事が遅く、イライラする。」という感情が、身体に影響していることがわかりました。

それを「仕事は遅いが、丁寧なので安心して任せられる。」という身体に影響しない感じ方に変えると、それまで感じていた「右のお尻から太腿の裏、そしてふくらはぎの痛み」は消え去りました。

このように、「神経のはたらき」を乱す原因がソフト(精神)面にある場合、心身条件反射療法は大きな力を発揮することができます。

まだまだ、心身条件反射療法/ニューロ・パターン・セラピーをおこなう臨床家は少ないですが、心身条件反射療法協会のサイトで全国の臨床家を紹介していますので、お悩みの方は一度ご相談ください。