ご縁

先週末、オーストラリアのDr.Donald McDowall先生が来日されて、「より効果的な治療をおこなうために」と題して、神戸でセミナーが開催されました。

会場は兵庫県神戸市の「あすてっぷKOBE」で、お隣は大きな湊川神社がありました。とても立派な神社で、土塀の瓦には「菊のご紋」が入っていました。「皇室ゆかりの神社かな?」と、門をくぐってみると、そこには「楠木 正成公」の絵が・・・

楠木正成公は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍された「河内」の武将で、にしのカイロ院の地元です。なぜ、河内の武将が神戸に祀られているかというと、足利尊氏の軍と戦って、最後は弟と刺しあって神戸湊川で自害したからだそうです。

この湊川神社の境内には、楠木正成の墓碑が建っているのですが、この墓碑は水戸藩主徳川光圀、つまり黄門様が元禄5(1692)年に建てたものだそうです。命を受けて現地に派遣されたのは家臣の佐々木介三郎宗淳という人物で、誰もが知っているあの「助さん」なんだそうです。

鎌倉幕府からは悪党と呼ばれて、朝廷に刃向かうものとしての扱いを受けてきましたが、後醍醐天皇への忠誠心が大きな評価を得ました。明治以降は「大楠公」と称されて、明治13年には正一位を追贈された。

はじめて訪れた土地で、地元にゆかりのある偉人と出逢えた(?)ことは、大きなご縁をいただいたように思いました。そして、湊川神社の「大楠公」から、未知なる大きなパワーをいただいたように感じています。

セミナーにおいてはDr.Donald McDowall先生から、たくさんの知識と技術をご教授いただきました。患者さんの抱えておられる症状の原因を、如何にして早く見つけ出し、それを取り除くのかという臨床家にとって最も欲しい情報を、惜しげもなく披露していただきました。

中でも、姿勢を変化させておこなう筋力検査の方法は、私の臨床を大きく変化させるものでした。これからのにしのカイロ院にご期待下さいませ。