痛みは火災報知器

私たちの「身体の痛み」は「火災報知器」と同じで、身体の「どこかに火事が起きた」ということを教えてくれています。
大切なことは、「火災報知器」の鳴っているところに火事が起きたのではないということです。例えば、膝の痛みをを訴える患者さまは、膝そのものが悪いと考えがちです。
「膝を打ち付けたり」、「捻挫をしたり」と、その場所にケガをしたのでなければ、膝自体が悪いということ考えにくいものです。
なぜなら、それらは膝の「構造」が悪いのではなく、膝の「はたらき」が悪くて膝に痛みをだしていることに過ぎないからです。
具体的には、膝に関わる「筋肉のはたらき」がトラブルを起こしていることが多く、その原因としては、筋肉をコントロールしている「神経のはたらき」が異常になることがあげられます。
カイロプラクティックでは、原因(火元)である「神経のはたらき」を調整(消火)して、患者さまの健康回復(自分で治す)のお手伝いをさせていただきます。
これに対して西洋医学でのアプローチは、痛みのある場所が「火元」だと考えていますから、鳴っている「火災報知器」の音を止めようとします。これを「痛み止め治療」といいます。
「痛み止め治療」をおこなうことで、危険を知らせて鳴っている「火災報知器」を止めたとしても、「火元」の消火はできていませんから、また「火災報知器」は鳴り響きます。
カイロプラクティックでは、「火元はどこにあるのか?」を様々な検査を用いて探していきます。そして、火元の場所がわかれば、全身全霊を込めて消火にあたります。
カイロプラクターは火元を見つけて消火しますが、その後の片付けと部屋の修復は、ご自身でしなければなりません。これが「自分の力で身体を治す」ということです。
大きな火事では、片付けと修復に「時間と費用」がかさんでしまいます。小さい火事が消しやすいのは、皆さんもご存じです。大きな火事になるまで「消火活動」を待つ必要はありません。