カイロの原理原則

7年ほど前、私が最も尊敬するカイロプラクターの一人である「増田  裕DCの臨床学ゼミ」がありました。
私は、このゼミをきっかけに東京のRMIT大学のCSCで、学位を取得することを決心しました。増田先生にカイロプラクターとして「進むべき道」を示していただいたことになります。
今日は、その「臨床学ゼミ」での講義中に、松尾芭蕉の「不易流行」についてお話しされたことを思い出しました。以下にご紹介させていただきます。

「不易流行」とは、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の間に体得した概念です。「不易」とは、たとえ時が経とうとも変わらないもので、「流行」とは、時とともに移ろい行くものです。
世界には、数多くの治療方法があって、その時代に 「流行」の治療があります。そして、それぞれの治療方法には自らの原理原則を持っています。
たとえば、東洋医学は「気の流れ」。気の流れの異常が病気をもたらすと考えます。治療は、身体の気の流れを正常にすることです。
西洋医学は「外部介入」。身体の自然治癒力を否定し、人間の健康は外部からの介入によってしか維持できないと考えます。よって、治療は手術と投薬が主となります。
これらに対し、カイロプラクティックでは「神経のはたらき」に注目します。病気の状態は、「神経のはたらき」が過剰になるか過少になるかのいずれかの場合で起こると考えます。したがって、治療は神経のはたらきを正常に戻すこととなります。
カイロプラクティックの方法(テクニック)は、時代の流れとともにたくさん考え出されましたが、カイロプラクティックの原理原則は永遠に変わることはありません。

今日のお昼に衆議院が解散となり、前議員たちは選挙に向けて必死の形相でした。さて、この中に「原理原則を持った方」はどのくらいいるのでしょう。
そして、「強い信念で、日本を良くしようという高い志を持った」本物の議員になるかたはどのくらいいるのでしょう。選挙ではそういったことを見極めて、一票を投じたいと思います。