感情と背中の痛み

50代の女性が、繰り返し起こる背中の痛みを訴えて来院されました。通常のカイロプラクティック・ケアをおこなっても、数日で痛みがあらわれるという事でした。
コンピュータ式サーモグラフィTyTron C-3000で得られる、カイロプラクティック・ケア後のデータは良好なものを示していましたが、帰宅されるとぶり返すということでした。
このように繰り返し起こるような症状は、その原因の一つとして「感情」が絡んでいることが多くみられます。
カイロプラクティックでは、「神経のはたらき」を回復させるように働きかけるのですが、この「神経のはたらき」に悪影響を及ぼす要因の一つに「精神的ストレス」があげられます。
患者さまに「感情から引きおこされる症状」についてお話しして、「こころとからだの関係」に着目した「心身条件反射療法」でアプローチすることを提案しました。
患者さまが快諾していただけましたので、「どういったことがこの症状をひきおこしているのか?」と、いう「感情の絞り込み」をおこないました。
「子供さんの進路について」の悩みからこの症状があらわれたようで、「こころとからだ」がリラックスできるような「思考パターン」に転換することで「感情の解放」をおこないました。
検査で導き出された事とは「違うことが自分の精神的ストレスになっている。」と、感じておられたようですが、この症状の元になっていたことは「もっと奥深いこと」だったようです。
 私  「いかがですか?」
患者さま「今まで感じたことがないぐらいに身体が温かいです。」
そして、本日2週間後の来院でした。
 私  「その後、いかがですか?」
患者さま「あれからは背中の痛みがないんです。先生、あれって魔法?」
 私  「ま、ま、魔法?」
患者さま「それぐらいビックリなんですよ。」

病的に条件付けされた「こころとからだ」へのストレスパターンは、無意識に身体を緊張させます。そのことで様々な症状を引き起こしたり、様々な感情を芽生えさせます。