むくみ

30代女性が、全身の「むくみ」を訴えて来院されました。両脚はパンパンにむくんで、手は握れないほどで、たいそう辛そうな状態でした。
彼女はとても強い生理痛から逃れるために、ピルを服用しているということでした。ピルはプロゲストーゲンとエストロゲンの2種類のホルモン剤で構成されています。
ピルは擬似的に妊娠状態をつくる合成ホルモン剤です。この薬に含まれるエストロゲンというホルモンが体内に過剰に存在すると、水分を貯めてしまいやすくなります。
だからといって、「ピルのせいだ。」と簡単に決めつけるのではなく、他の要因としてストレスによる副腎との関係も考えなくてはいけません。
通常のカイロプラクティック・ケアに加えて、アプライド・キネシオロジーの分析と評価をおこないました。大臀筋(お尻)と縫工筋(太腿の前)の筋肉反射テストに大きく反応を示しました。
大臀筋は生殖器系に関連していますし、縫工筋は副腎に関連した筋肉です。この2つの臓器は、エストロゲンの産生に亡くてはならないものです。
アプライド・キネシオロジーでは、筋肉に対してケアをおこなうことで、臓器の回復を図ろうと考えています。
彼女におこなった検査では、その臓器へのリンパ循環が関与していることがわかりましたので、リンパ反射のケアをおこないました。
ベッドから降りていただいて・・・
 私  「いかがですか?」
彼 女 「脚と手のむくみが和らいでいます。」
 私  「3日間は様子をみていただいて、変化がないようでしたら婦人科の先生に
     相談してくださいね。」
と、いうことでその日のケアを終えました。
本日来院されましたので、その後の様子をお伺いすると、「翌日にはすっかりむくみが解消された。」とのことで、その効果にご本人は驚かれていました。
アクティベータ・メソッドで「神経のはたらき」を回復させて、アプライド・キネシオロジーで必要なケアを加えることで、素晴らしい結果が得られたという症例でした。