大豆

本日2月3日は「節分」です。寒い冬を終えて、春を迎える前に一年間の邪気を払う行事だと言われています。この邪気払いの「豆まき」に使われる「大豆」についてのお話です。
日本には、約2000年前に原産地の中国から朝鮮半島を通じて入ってきたと言われています。奈良時代には、仏教とともに味噌や醤油など大豆の加工品や加工方法も伝わってきました。
日本で広く栽培がおこなわれたのは鎌倉時代以降のようで、仏教が広まって「肉食禁止」とされていたため、身体に必要なたんぱく源を味噌や納豆から得ていました。
また、戦争に出かける武士、また農民たちの栄養食・保存食としても大豆製品が欠かせない存在となったようです。
時代とともに加工技術も発達して、味噌、納豆、醤油、豆腐、きな粉、おから、ゆばなど様々な加工品が作られ、日本人の食卓にはなくてはならないものになっていきました。
古くから日本人は、米と魚、そして大豆などを食べ続けており、大豆をうまく食生活に取り入れてきたことで、世界の長寿国になったとも考えられます。
大豆の栄養成分としては、約30%はたんぱく質で、必須アミノ酸がバランスよく含まれた良質なものです。血中コレステロールの低下作用、肥満の改善効果などが期待されています。
その他、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸など様々な栄養素が含まれます。
大豆には上記の成分のほか、総コレステロールを低下させる「大豆レシチン」、抗酸化作用、またコレステロールなど血中脂質の低下が期待できる「大豆サポニン」が含まれています。
また、骨粗鬆症の予防や更年期障害を改善するといわれる「イソフラボン」と、いった多くの機能性物質が含まれています。
毎日の食生活に「豆腐」、「煮豆」、「納豆」、「味噌」などを上手に取り入れて、1日1回は大豆製品を食べるようにしたいものですね。