言葉

先日、30代の女性がカイロプラクティック・ケアの最中に、「ここはよく話を聞いてくれますね。」と、いうことをおっしゃいました。
この患者さまは整形外科に始まり、整骨院、カイロプラクティックなど、様々な治療を受けられた経験をお持ちのかたです。
当院でおこなうケアで最も重要視しているのは、患者さまとのコミュニケーションです。患者さまの声に耳を傾けることで、「不快な症状の原因の8割がわかる。」と、いわれています。
アプライド・キネシオロジーの創始者であるジョージ・グッドハート先生は、「身体は、その構造・科学・精神状態が崩れたときに、それを表現する言葉を持っている。
身体は嘘をつかない。けれども我々は、正しい方法で正しい質問をしなければならない。」と、おっしゃいました。
この言葉の意味は、患者さまの訴える声であり、身体から発している「神経のはたらき」のトラブルのサインでもあります。このサインを見逃してはいけないという警鐘です。
また、20年前にカイロプラクティックを勉強させていただいた日本電療医学院(現国際カイロカレッジ)の先生方からは「心ある治療をしなさい。」と、日頃から教えられました。
「心ある治療」とは、先ずは「患者さまの話を聞くこと」から始まると、私は考えています。患者さまの顔を見て、声に耳を傾けて、そして全身の様子を「観る」ことを大切にしています。
数年前に、京都のある名刹の御門主さまから、「観」という書をいただきました。「にしのカイロは身体を「観る」ところでもあり、心を「観る」ところでもありますから、この字を選びました。」と、おっしゃいました。
皆さまからのご期待に添えるように言葉に耳を傾けて、しっかりと精進して「観」させていただきます。