お尻から太ももにかけての痛み

70代の女性が、左のお尻から太ももにかけての痛みを訴えて来院されました。この痛みは「重くてだるい」と、いった性質のもので、症状が現れてから1ヶ月経とうとしています。
整形外科では、「坐骨神経痛だから、電気治療に毎日通いなさい。」と、診断されたそうで、1週間経っても症状に変化がなかったので、通院をやめてしまったとのことでした。
痛む箇所を触診してみると、「ビクンッ!」と、飛び上がる程のご様子で「そこなんです。」とのことでした。痛むお尻を押さえると、太ももにまで痛みが見られました。
これは梨状筋というお尻にある筋肉の、筋筋膜性の痛みといわれるもので、トリガーポイントとも呼ばれています。
通常のアクティベータ・メソッドによるカイロプラクティック・ケアに加えて、梨状筋に対してトリガーポイント療法をおこないました。
ベッドからおりていただくと、先程の痛みはかなり軽減したご様子で、「最初からカイロを受けていれば、こんなに長引くことはなかったねぇ。」と、おっしゃいました。
西洋医学は、たくさんの患者さまが訴える共通の症状を、「病名」という枠でひとくくりにして、一律的に治療するという傾向が強くあります。
カイロプラクティックでは、患者さまそれぞれの状態を、統合してとらえようと考えていますから、その患者さまに最も適したアプローチでケアをおこないます。
西洋医学は、多くの患者さまに適合する「既製服」的な考え方ですが、カイロプラクティックは、患者さまのお一人お一人に合わせた「オーダーメイド」のケアをおこないます。
カイロプラクティックは、西洋医学の「病名」に対してケアをおこなうのではなく、患者さまから得られた様々な情報から、「神経のはたらき」にトラブルを起こしている箇所を探しだします。
そして、患者さまに合わせた方法で「神経のはたらき」を調整して、「患者さまご自身で身体を治す」ことが出来るように、全力でお手伝いをさせていただきます。