ぎっくり腰

ゴールデンウィーク中から、暑かったり寒かったりと毎日の温度変化が激しいですね、こんなときには、「ぎっくり腰」や「寝違い」を訴えて来院される方が多くなります。
突然、強い痛みに襲われる「ぎっくり腰」。ヨーロッパでは「魔女の一撃」とも呼ばれています。よく耳にする「ぎっくり腰」は、医学的な診断名ではなくて、一般的な名称です。
「ぎっくり腰」になったときには、先ずは「安静に」そして「患部を冷やして」などなど、腰痛の関連サイトにはよく書かれてあります。
昨年のアクティベータ・セミナーで、TMSジャパンの長谷川 淳史先生が、世界の腰痛治療のガイドラインについて話されました。
その中で、興味深いお話しをされましたのでご紹介します。福島県立医大の病院長として菊地 臣一教授が紹介された、国際腰椎学会の元会長のお話しです。

~腰痛の間違った10の常識~
(1)腰痛は老化現象なので年を取るほど悪くなる。
(2)腰痛の原因は、背骨や軟骨の変形にある。
(3)急性の腰痛は冷やし、慢性の腰痛は温めるとよい。
(4)早く回復させるためには安静が必要。
(5)ぎっくり腰などの急性腰痛を放置すると慢性腰痛になる。
(6)腰痛は、再発するごとに悪化する。
(7)繰り返す腰痛や頑固な腰痛は、手術で治せる。
(8)温泉や鍼などの民間療法は一時しのぎにすぎない。
(9)腰痛のある人は腰痛体操をすべき。
(10)コルセットを長期間つけていると悪化する。

いかがでしょうか?これらのことは、「常識」といわれてきたことです。しかし、実際にはこれらの考え方と対処方法は、腰痛が良くなるどころか、回復を遅らせるだけだということです。
「ぎっくり腰」になったとしても、怖がらなくてもいいのです。先ずは、動ける範囲で動きましょう。そして、お近くの信頼できる正統カイロプラクターにご相談下さい。