わかめ

世界中で海藻を食用としている国は、日本と韓国ぐらいです。海藻を食べるようになったのは、縄文時代といわれています。当時の遺跡からは、土器と共に「わかめ」などの海藻が発見されています。
当時はどのような食べ方をしたのかはわかっていませんが、まだ塩を作る技術はありませんから、海藻を食べることで塩分の補給していたと思われます。
現在、わかめはほとんどが養殖で作られています。といっても、始めの種付けだけが人の手で行われるますが、その後は海で育てられますので、天然のものと全く同じ条件で育ちます。
化学肥料はもちろんのこと、農薬が使用されることもあり得ませんから、「わかめ」はミネラルをたっぷりと含んだ、まさに海の有機野菜といえるでしょう。
「わかめ」は低カロリーでミネラル等の栄養素が豊富であり、ダイエットにも最適な食品であることがわかりました。
このダイエットの効果は、「わかめ」の豊富な食物繊維が満腹感を感じさせてくれて、結果的に摂取カロリーが少なくなったと考えられていました。
しかし、最新の研究ではそれだけでなく、「わかめ」そのものに肥満抑制効果があることがわかってきました。
「わかめ」を食べると、脂肪が効率よく分解されることから、肥満予防食品として効果的なことがわかりました。
さらに血中や肝臓中の高中性脂肪濃度は動脈硬化発症の一因といわれているだけに、わかめは動脈硬化症の予防・治療食品になるとも考えられます。
以上のことから、「わかめ」は動脈硬化、高血圧、便秘、高脂血症、糖尿用などの予防に効果のある食材だといわれています。
また、「わかめ」には体内の代謝を活発にする「ヨウ素」が豊富に含まれています。この「ヨウ素」は、油と一緒に撮ると吸収率が上がります。
味噌汁や酢のものにするときには、ごま油を少量加えることで風味と薬効が増します。加熱のしすぎると栄養分が損なわれますのでお気をつけ下さい。