未精白穀物

新谷 弘実教授の著書「病気にならない生き方 2実践編」には、未精白穀物を主食にすることを提唱されています。今日はその本からご紹介させていただきます。
未精白穀物とは、米なら玄米、小麦ならば全粒粉、蕎麦も芯の部分だけを使った白いものではなく、全粒そば粉をつかったものなどをいいます。
穀物は「植物の種」です。ですから、米でも麦でも大地に蒔けば芽を出します。しかし、この「植物の種」も皮をむいてしまうと芽は出なくなります。
玄米は土に蒔いたり、水につけておくと芽が出ますが、精白した白米が芽を出すことはありません。それは、皮をむくことで「命」が損なわれてしますからです。
生き物はすべて、他の命をいただくことで自らの命を養っています。別の言い方にすれば、「命のある食物」でなければ、命を養うことはできません。
文明の発祥以来、人間が穀物を栽培し、それを主食としてきたのは、穀物がすべての食べ物の中で最も効率よく、そして安定して「命」を摂取できるものだからです。