生姜(ショウガ)

ショウガはもともと熱帯アジア原産で、中国では古くから漢方薬として使われてきました。「葛根湯」など、風邪に有効とされる漢方薬には、必ずショウガが入っていると言っても過言ではありません。
ショウガに含まれる辛みの主成分に「ジンゲロール」があります。加熱すると、「ショウガオール」という物質に変化します。
「ジンゲロール」は、味覚を刺激して自律神経系の交感神経を活性化させ、脂肪を盛んに燃焼させますので、体を温めたり、血行促進、解熱作用などなど、風邪のひきはじめに効果を発揮します。
また「ジンゲロール」には、「セロトニン」の作用を抑える働きもありますから、過剰な胃腸の運動を抑えて、吐き気、二日酔い、乗り物酔いにも効果的です。「ショウガオール」は中枢神経系の興奮を鎮めて、せきや痛みを抑える効果があります。
1日の摂取量はすり下ろしたものを小さじ1杯程度です。「ショウガ湯」や「ショウガ紅茶」にすると飲みやすいですね。