指先のしびれ

20代女性が、右手の中指と薬指の指先のしびれを訴えて来院されました。この症状は1ヶ月前から突然始まったそうで、病院にてMRIと血液検査をしてもらったそうです。
しかし、特別首や背中に異常はみられなかったために、「原因はわからない。」といわれたそうで、当院へご来院されました。
C-3000コンピュータ・サーモグラフィでは、下部頚椎に異常を示していました。首の整形外科的検査そして神経学的検査では異常はみられませんでした。
前腕の筋肉を触ってみるとパンパンに緊張しています。ドアノブをひねるような動作で、指先のしびれが再現されました。
「円回内筋」という筋肉によって、手の神経が慢性的に圧迫されて指がしびれていることがわかりました。
アクティベータ・メソッドによるカイロプラクティック・ケアと、緊張しすぎている前腕の筋肉に対してのケアで、指先のしびれは消えました。
「手のしびれ」=「首のヘルニア」という図式は整形外科でよくみられます。画像診断だけを診断のより所にすると、その恩恵を受けられる方は少なくなるという典型的な症例でした。