続 牛乳

以前にも「牛乳」についてお話ししたことがありましたが、今日はその続きです。「健康のためにも毎朝牛乳を飲んでいる。」と、いう方も多いのではないでしょうか?
「牛乳にはカルシウムが多く含まれているので、骨粗鬆症のためにも必要なもの。」これは日本人の常識になっています。はたしてそうでしょうか?
牛乳100グラムあたりのカルシウム含有量は、干しエビの70分の1、煮干しの20分の1、ひじきの14分の1というデータがあります。
更に牛乳には乳糖という問題があります。牛乳を消化するためには、まず乳糖を分解しなければなりません。
しかし、日本人の大半は、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)をつくる能力が低いかゼロなのです。ということは、日本人のほとんどが牛乳を消化できないということです。
乳糖を消化できないということは、吸収もできないということですから、含まれているカルシウムは体外に流出するということです。
牛乳に含まれる栄養素は別のものから摂取できますから、「乳離れ」した後に「乳」しかもヒトとは異種の「牛の乳」を飲む必要性はない、といっても過言ではありません。